1)研究室ニュース

2011年度後期

① 11月中旬に,院生3人と盛岡での海岸工学講演会に参加.論文発表は田方君が岡本君の修論をもとに「高波浪時における汀線付近の地形変化について」と題して発表しました.高波浪に対するbeachの応答にはいろいろあるが,遡上域の緩勾配化による平衡地形の実現というのがありそうだという内容です.現地データの貴重さに助けられた論文で,出来たらそのからくりに迫りたいのだが力不足?

② 12月初旬に海外出張を立て続けに2つ.一つ目はICCE2012(国際海岸工学会議)の論文選考会合,今回で4回目のBaltimore(JohnsHopkins大学)24日の強行軍でした.帰国して一晩寝て,次はAPAC2012(アジア太平洋海岸会議),こちらもcouncilメンバーとしての参加.香港での45日を楽しみました.

③ 今年度から卒研生も学科としての発表会が導入されました.2月中旬,田方君が参加した修論審査に続いて,別表にあるようなテーマで卒研生も発表会に参加しました.研究室としての卒研最終発表会は例年より少し早い(?)37日でした.写真は2011年度の研究室メンバーの年末の発表会後の忘年会風景です.場所は新研究室です.なお,今年の卒研生はまずは卒業が大事というメンバーが多く,就職活動がおろそかになり,卒業時には進路未定のものが目立ちます.本会報発行の今頃は,公務員試験に挑戦する予定だったものも含めて次の進路が決まっていることを願っています.

④ 3月中旬は恒例の海岸工学講演会の申込書の作成,田方君が自分の修論を,重山君がここ3年の卒研生の成果をまとめたものを作り申し込みました.

2012年度前期

① 新年度の卒研生は6人(4年生5人,6年生1人)となりました.前期は例年の如く,のんびりと卒研のテーマ探しの勉強です.現地(データ処理)組が4人,実験組が二人となりました.今年は大学院希望者が多く,内部・外部合わせて4名が進学します.

② 海岸工学講演会の申込結果は重山君がまとめた「現地海浜における高波浪時の遡上域の範囲について」(重山・島田・茗荷・高橋・水口)だけが受理されて本論文の作成となりました.11月に広島で発表です.

22012年度就職内定先

相模原市役所,東亜建設工業(),東鉄工業(),中央大大学院,他大学院進学

32011年度卒業生の研究テーマ

○卒研生

名 前

研究テーマ

田口敬仁

長短周期合成波による汀線付近の地形変化~両者の波高が異なる場合~

西村浩一

バーム形成時における漂砂量分布の特徴と波浪及び汀線付近の地形条件の関係

波部裕太

2008年~2009年度の高波浪終了時における波崎海岸の汀線付近の波浪特性と終了地形勾配の関係

中島大樹

反射率が高い場合の汀線付近の地形変化に及ぼす粒径波長比の効果に関する実験的研究

高橋香澄

高波浪時における最大打ち上げ高さと最大打ち下げ高さの予測

黒羽根朋佳

汀線付近での地形変動が生じない条件 ―波崎2004

○大学院修了者

名 前

研究テーマ

田方俊輔

高波浪時における汀線付近の反射率と地形変化の関係