1)研究室紹介

応用力学研究室では有限要素法の世界的権威である川原睦人教授の下,有限要素法を用いて土木工学における逆問題(解析結果に対して観測値や設計基準等を入力し,その応答から解析対象の「材料特性(物性値)」,「形状」,「境界条件」,「初期条件」の推定や同定,制御問題等)に着目し研究を行っております.

現在の主な研究課題は以下の通りです.

    流体中における物体の最適形状決定問題

    地山における境界層同定問題

    アンサンブルカルマンフィルタを用いた同定問題

    浅水長波流れにおける流量制御問題

    津波解析における初期値同定問題

また修士課程の学生においては,国内外問わず研究発表会に参加し,研究成果としてまとまったものに関しては積極的に査読付き学会誌へ論文投稿を行っております.

2)研究室ニュース

本年度の応用力学研究室は,修士6名(M14名,M22名),卒研生4名で合計10名となっております.当研究室では毎年年度末に国際交流を兼ねた研究発表会を海外で行っており,卒研生はそこで研究の成果を発表します.昨年度は,ドイツのBrandenburgische Technische Universitätにおいて発表を行いました.本年度は,フランスの大学Ecole Centrale Parisにおいて,川原教授とFrederic Magoules教授がオーガナイザーとなり,それぞれの研究内容について発表しディスカッションを行う予定です.

http://sphotos-g.ak.fbcdn.net/hphotos-ak-ash4/428600_409486285735329_777190168_n.jpg

32012年度就職内定先

五洋建設(),東京地下鉄()()NTTデータアイ, 新日鉄ソリューションズ()

 

42011年度卒業生の研究テーマ

○卒研生

氏 名

研究テーマ

大滝修

揚力最小化もにおける非圧縮粘性流体中の物体の最適角度決定

柴崎圭二

一次随伴方程式を用いた弾性係数同定に関する研究

須田貴之

カルマンフィルタ有限要素法を用いた河川における拡散係数の同定

相澤明宏

随伴法を用いた津波の初期状態の同定

佐藤涼介

Semi-Lagrange Galerkin法を用いた断熱流体中の物体周りの流れ解析

手塚有希子

弾性体挙動の推定に対するアンサンブルカルマンフィルタ有限要素法の適用

福山耕平

Semi-Lagrange Galerkin法を用いた断熱流体の解析

 

○大学院修了者

氏名

研究テーマ

澤登久樹

随伴法とALE有限要素法を用いた振動物体の最適制御問題

中谷真英

カルマンフィルタ有限要素法を用いた地盤挙動推定に関する研究

那須翔一

随伴法を用いた非圧縮性流体中の物体の最適形状決定

戸来友哉

特性有限要素法を用いた2次元界面問題解析

本山雄人

トンネル掘削における発破振動を用いた弾性係数の同定に関する研究